板橋区長候補 南雲由子板橋区長候補 南雲由子

2023年02月13日

【記者会見 全文】

私、南雲由子は、今年4月23日投開票の板橋区長選挙に向けて活動することにしました。
本日、緊張しながら記者会見をしました。

記者会見の全文を掲載させて頂きます。
動画も近日中にYouTubeに載せさせて頂きます。

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板橋区長選挙及び板橋区議会議員選挙に関する記者会見 原稿全文
板橋区議会議員 南雲由子

 

本日は、お集まりいただき、ありがとうございます。無所属で板橋区議会議員をさせて頂いております、南雲由子と申します。私、南雲由子は、2023年4月16日告示の【板橋区長選挙】に、挑戦します。政党は、完全無所属で、活動していきます。

本日は、今回の挑戦に至った私の思いと政策についてお話しします。よろしくお願いいたします。

◉自己紹介

まず、自己紹介をさせて頂きます。

私、南雲由子は、地元 板橋区蓮根生まれの、39歳です。2015年に初当選以来、無所属の板橋区議会議員として2期8年、仕事をさせて頂きました。現在5歳の子育て中で、主に子育てや教育、まちづくりや障がい福祉に取り組んできました。

議員になる以前は、デザインやアートでまちづくりをする活動をしていました。東京芸大で、現代美術を学び、大学院では、文化政策を研究しました。今でも、友人と板橋区高島平にtime spotというコミュニティスペースを運営しています。イベントの企画や広告物のデザインの仕事も続けています。

なぜ政治家になったか、を振り返ると、政治に関わる機会が増えて、2015年に最後は「コップの水があふれるような」感覚で立候補しました。2011年の東日本大震災後、友だちと政治について話すようになりました。しかし、2012年にあった衆議院選挙で、友達と飲みながら開票速報を見ていて、何より投票率が低いことに驚きました。政治が売れていない、ということは、中身が面白くないか、売り方が悪いかだと思って、政治家のチラシのデザインの仕事をするようになりました。その延長で、選挙に携わるようになり、思いが一滴一滴溜まっていって、区議に立候補しました。

若い人の投票率をあげたい、というのは、私の政治家としての原点です。だからこそ、区議として政治をわかりやすく伝えることには全力で取り組んできました。日頃政治に関心が薄い方に届くチラシやSNSに力を入れ、

2017年には、マニフェスト大賞で「優秀コミュニケーション戦略賞」を頂きました。

二期目の4年間は、コロナ禍でした。孤立してメンタルの不調を感じるママパパのご相談や、子どものマスクや行事の中止など、言葉にならない「子育てのモヤモヤ」をたくさん聞いてきました

議会では、 そうした声を、子育て当事者として、データやグラフも用いながら提案しました。

この4年間で実現したことのうち、一番印象的なのは、他の区議の皆さんとも連携して、医療的ケア児の保育園や小学校への受け入れを実現したことです。日々の生活や子育てで感じるモヤモヤを、身近な板橋区の政治で変えられる可能性を実感しました。

◉区長選に出る想い

さて、今回の区長選挙になぜ私が立候補するのか、をお話しします。

正直、自分でも今とは思っていなかった、というのが最初の気持ちです。サッカーをやるからには、プロのサッカー選手を目指します!というような、自分を磨くための遠い目標として「区長」というイメージは、持っていました。

挑戦を決意したきっかけは2つあります。

一つは、板橋区で世代交代が進まなかったことです。

自民党は5期目以降は原則、区長選挙に推薦しないというルールがあったと伺っています。また今回は、世代交代に向けた様々な経緯があったと、新聞各紙の報道で目にしました。しかし10月の区議会で、現職の坂本たけし区長が、5期目に向けて事実上の出馬宣言をされました。

余談ですが、予算決算総括質問というのは、他区では議員が質問した際、区長が答弁に立たれます。しかし坂本区長は16年、総括質問の答弁に立たれていません。その場所で今回、坂本区長は自民党議員の質疑で突然の出馬宣言をされました。

坂本区長の、お人柄は大変優しくて人格者です。しかし、現状維持の区政のままでいいのか。多選のデメリットも、議会の現場で直接肌で感じています。職員の方と話していても、若い職員ほど挑戦しにくい状況で、私は強い危機感を持っています。

今の子どもたちが大人になるときに、職業の6割は変わると言われています。先が見えない時代、だからこそ10年後、20年後の板橋区の未来像をしっかり示し、変化に柔軟に対応していくことが必要です。そして、区民の皆さんと話している中でも、新しい時代のリーダーを求めていると感じています。

きっかけのもう一つは、小金井市や品川区などで、これまでオンラインの政策勉強会などでご一緒してきた自治体議員が、相次いで市長、区長選挙に挑戦し、当選したことです。私にとって、その応援に行った2週間は、政治家として磨かれる大切な時間だったと思っています。

品川区では、私と同世代で完全無所属で区長になった森沢きょうこさんが、就任たった2か月で、子育て3つの無償化、一つ目は、第二子保育料、二つ目は、小中学校給食、三つ目は、高校生までの医療費の無償化、を実現させようとしています。リーダーが変わると、これほどまでにすぐに変化が起きるのかと驚きました。

変わっていく他の自治体に対して、変われない板橋区政に強い危機感を感じています。

私の座右の銘は、マハトマ・ガンジーの「You must be the change you want to see in the world.(あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。)」という言葉です。今の気持ちは、8年前、最初に区議に立候補した時の気持ちに一番近く、自分が望む選択肢がないなら、私自身がなる、という決意です。

私は、これまでの板橋区政を180度変えようとか、壊して新しいものをつくろうとは全く思っていません。

ただ、社会の変化が早く、先行きの不透明な時代に、スピード感をもって実現する。さまざまな考えの区民や職員や議員のみなさんと対話する、しなやかなリーダーになりたいと思います。

今回区長選にチャレンジするにあたって、一つ心残りだと感じたことは、区議をやめることです。区議会には、子育て当事者の声が必要ですし、日々たくさんのご意見やご相談も頂きます。私はこれまで、ママインターンを11名受け入れをしてきました。今回、区議選にはママインターンの中から、大野ゆかさんが挑戦します。大野ゆかさんは、6歳、4歳、1歳の子育て中のママです。区議としての私の思いは、大野ゆかさんに託します。

◉政策

政策については、現在「新時代の板橋をつくる 100の政策」を作っています。3つの柱を軸に、「10年先に誇れる板橋をつくる」政策になっています。お配りしたチラシには、政策の一部が、またホームページには、現在68個の政策を掲載しています。最初に100個作ったのですが、いろいろな方とお話しする中で、どんどんやりたいことが増えていくので、残り30個は立候補までに、さらに練って発表します。>http://yukonagumo.net/seisaku2023.html

大きな柱は、3つあります。

一つめは「自分らしく暮らせる板橋へ」です。100の政策のうち、40個近くは子育てについてで、子育て当事者だからこそ、現実的できめ細かい施策を実現できると確信しています。またシニアについては、元気なシニアや障がいがある方が働ける超短時間雇用や、おひとり様でも借りられる居住支援などを掲げています。

二つ目の柱は「住んでいることを誇れる板橋へ」です。区民アンケートでは、板橋区に愛着を持っている方は8割なのに対し、誇りを持っている人は4割という結果が出ています。23区の中で、行ったことがない区No1とも言われる板橋区ですが、今ある魅力を磨くことで、東京なのに緑が多く、仕事も生活もていねいに暮らせる街として、区民のみなさんと一緒につくっていきたいと思います。

三つ目の柱は「対話しながらまちをつくる」です。価値観が多様な時代、私は、強い、一人で何でも決めるリーダーは必要ないと思います。むしろファシリテータ的に、さまざまな人の声を聞いて、新しい答えを見つけるリーダーが必要です。また全部を区役所がやるのではなく、区民やNPO、企業などと対話しながら一緒にまちをつくります。

◉現職との違い

現職との違いを、図にまとめてみました。現職とのもっとも大きな違いは、時間軸です。坂本たけし区長は、出馬宣言の中で、2025年まで、あと3年基本計画を成し遂げることが自分の責任だ、とおっしゃいました。しかし私は今、5歳の子どもの母親です。3年後のことではない、子どもが大人になる10年後、20年後のために今、仕事をしています。10年後、20年後を考えることが、現役世代の、南雲由子が負っている責任です。

子どもたちの未来のために、区民や職員、区議会と対話しながら、10年先に誇れる板橋を一緒につくる。そのような区長の姿を、板橋区民は望んでいるものと確信しています。そして、そのようなリーダーに私自身がなる、という強い決意で活動してまいります。

以上で、私、南雲由子からの決意表明を終わります。ご清聴いただき、ありがとうございました。