板橋区長候補 南雲由子板橋区長候補 南雲由子

2021年06月02日

【本会議で区長に提案しました】

今日は一般質問で、①子どもの事故防止について②欠席届のオンライン化について取り上げ、区長に直接提案しました。
①子どもの事故防止について
新河岸川での事故を受け、今回4名(共産党、立憲民主党、公明党、南雲)が事故予防について質問した結果、区長からも教育長からもかなり前向きな答えがもらえました!
②欠席届のオンライン化について
コロナ禍の未だに「連絡帳を友達か兄弟が届ける」という小中学校の欠席届について
●欠席届のやり方を決めているのは、教育委員会ではなく各学校
●2020年10月文科省から通知→教育委員会が各学校へ、欠席届のオンライン化・アンケート・お便りの電子化について通知を出した
●今後各学校で進めるが、教育委員会もチェックし技術的なフォローが必要ならする
とのこと。実現へ南雲も今後を見ていきたいと思いますが、もし可能であれば各学校に保護者の方から状況を聞いてもらって、早く実現したら嬉しいです。
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長いですが、以下原稿です↓
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  1. 子どもの事故防止について
  • 教育と普及啓発
  • CDR チャイルド・デス・レビュー
  • 公園の安全対策
  1. 学校と家庭をつなぐDXについて(欠席届オンライン化&オンライン保護者会)

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子どもの事故防止について(8:30)

通告に従い、一般質問をさせて頂きます。
はじめに、子どもの事故防止について伺います。
4月7日、新河岸川で、小学2年生のお子さんと、助けに入った男性が亡くなる事故が起きました。
質問に先立ち、亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、
ご家族、関係者の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。
板橋区では事故の翌日、教育委員会が、子どもの心のケアや危険箇所の注意喚起を行うと発表しました。一般に、学校外での事故で、行政の対応先がわからないことも多い中で、今回の早急な対応に感謝します。
改めて、二度とこのような事故が起きないよう、ソフトとハードの両面から再発防止に取り組む決意で、質問させて頂きます。

  • 教育と普及啓発

初めに、教育と普及啓発についてです。
事故の2週間後、板橋区議会超党派でオンラインを使用し、事故予防の専門家である大阪大学大学院特任研究員の岡まゆみ先生にお話を伺いました。岡先生は、ご自身の夫が、9年前、溺れた見知らぬ子どもを救いに行って亡くなったご遺族でもあり、特に「川で溺れている人がいたら、たとえ泳ぎに自信があっても飛び込むことは危険だ」と教えてくださいました。
水の事故があったときの正しい対応は119番通報することです。
聞けば当たり前に感じることですが、学ぶ機会はあまりありません。
事故はいくつかの偶然が重なった時、誰にでも起きることです。
また、川の事故予防でライフジャケットの着用が推奨されますが、今回の事故の恐ろしさは、放課後に遊びに行った日常の公園で起きた点です。大人も子どもも正しい知識を知っておくべきです。
そこで伺います。
Q.子どもと、特に関心が高い子育て中の保護者へ、学校を通じて「川で溺れている人がいたら119番を」等事故の際の対応を普及啓発して頂きたいが、見解を伺います。
また新河岸川での事故を受けて、子どもの安全に取り組むNPO法人・Safe Kids Japanは「靴」に注目した子ども向けの動画を制作しました。今回と同様、流されたサンダルを拾いに行って起こる事故は毎年起こっています。まず遊びに出かける時には、サイズの合った靴を、脱げないように履くことが重要とのことですが、子どもの場合、成長が早いため少し大きめを履いていたり履き方が正しくない場合もあります。
別のNPOはSNS上で「#サンダルバイバイ」というキャンペーンを行っています。「サンダルバイバイ」とは、もしもサンダルが流されたら、流されたものとは「バイバイ」しようというスローガンです。家に帰ってから大人はサンダルが無いことを叱らないでほしい、とも添えられています。
水の事故について調べてみると、近年はYouTube上に専門家が子ども向けに作った優良な動画教材も多くあります。
そこで伺います。
Q.子どもと保護者へ、日常の遊びや水辺の安全について、動画教材を活用して普及啓発すべきと考えますが、見解を伺います。

(2)CDR チャイルド・デス・レビュー
次に、チャイルド・デス・レビューについて伺います。
最近話題の「子ども庁」創設の議論の中でも、論点の一つとして上がっているのが「CDR チャイルド・デス・レビュー」という言葉です。
「チャイルド・デス・レビュー」とは、事故防止のため、子どもの死亡事例の原因を、医療機関や警察、消防、行政などが組織横断的に検証する制度です。アメリカやイギリスでは定着していますが、日本では、事故が起きた際、学校で起きた事故なら「文部科学省」、保育園なら「厚生労働省」、何かの製品が原因なら「消費者庁」や「経済産業省」と、分かれることが課題とされています。
自治体に目を向けても、先の岡先生のお話の中で、過去に同様の事故があったか記録が残っていなかったという事例が紹介されました。
長野県大村市では、全国でも類を見ない、地域と医療機関、行政が連携する「子どもを事故から守るプロジェクト」がH23年から続けられています。
今後、国や都での動きも見据えながら、板橋区としても庁内の関係部署や医療機関、地域が連携して、起きた事故の分析と情報集積を行うことを、検討すべきではないでしょうか?
そこで、
Q. チャイルド・デス・レビューについての区の認識を伺います。
(3)公園での安全対策
次に公園での安全対策についてです。
普及啓発や原因究明を行いながら、ハード面での対策も必要です。
新河岸川で亡くなられたお子さんと同じ小学校に通う保護者の方からは、同じ事故が起こらないよう現場に浮き輪等救命具を設置してほしいとの声を頂いています。
対岸の舟渡水辺公園には救命具があったものの、あまり知られておらず表示も見えにくい状態でした。

まず、
Q.新河岸川での事故を受けて、再発防止へ舟渡水辺公園や新河岸川緑道でどのような対策が取られたか?現状を伺います。
事故現場は、川は東京都の管轄、公園側は板橋区、など行政の視点で見ると、対策をするのに調整がいるとは聞いています。
しかし、遊ぶ子どもや区民の視点では、その周辺に救命具が、わかりやすく設置してあることが重要で、出来る対策を、出来る範囲で、早急に行うべきです。
そこで
Q. 板橋区の管轄であるにたば児童遊園・新河岸川緑道に、救命具を設置することが可能か、区の見解を伺います。

公園の危険箇所は、水辺以外にもあります。
別の区民の方から、板橋1丁目にある南板橋公園の柵についてご意見を頂きました。
南板橋公園は、一部が高台の上で落下防止の柵がめぐらされていますが、その柵の外側に子どもたちが走り回れる1.5mほどの幅の場所があります。落下すれば地面から4m程の高さで、危険です。
まずは
Q. 区として南板橋公園の安全対策をどのように行うか、方針と
進捗状況を伺います。
このように、子どもの目線で見るとつい遊んでしまうけれど危険な箇所は他にもあるのではないでしょうか?
Q. 現状、区として公園の危険箇所の把握をどのように行っているでしょうか?

今回の新河岸川の事故は、日常に遊んでいた公園で起きました。
子どもたちへの禁止事項は最低限にしてほしいという前提で、危険箇所をまずは把握し、事故予防が必要と考えます。
そこで伺います。
Q.危険箇所について、注意喚起や地域との情報共有をすべきと考えますが、見解を伺います。
―――
2.学校と地域をつなぐDXについて(5:30)

続けて、学校と地域をつなぐDXについて伺います。
今年度から区議会で「自治体DX調査特別委員会」が設置され、議論が進むことを楽しみにしています。しかし先日、そのことを区内の子育て中の友人に話すと「DXって何?」と質問されました。
昨年、福島県磐梯町の最高デジタル責任者を務め数々の自治体DXで指揮を取る菅原直敏さんのお話を聞いた際、DXとは、例えば「お父さんとお母さんと、離れて暮らすおじいちゃん、おばあちゃんがLINEグループを作って子どもの写真や動画を共有すること」と例えていました。
DXとは、デジタル技術を使って区民の生活をより豊かにすることで、最終的には、各家庭や区民に、目に見える身近な変化として現れるはずです。
そこで今日は、特別委員会ではテーマが広く議論し尽くせない可能性もあり、一方で区民の方から多くご意見を頂く、身近な生活でのDX、オンライン化について伺います。
はじめに、小中学校での欠席届のオンライン化についてです。
現状、小中学校を欠席する場合は、何十年前と変わらず、その子の連絡帳をきょうだいか友人、または保護者が学校に直接届ける、という方法が原則で、どうしても出来ない場合は電話連絡、となっています。また放課後も、連絡帳やプリントなどを学校からきょうだいや友人が、直接届けます。
まず伺います。
Q.欠席届のルールは誰がどのように決めているか?教育委員会なのか、各学校で決めているのか?伺います。
これまでも欠席届オンライン化の要望はあったかと思いますが、新型コロナの感染拡大で緊急事態宣言が続く現在、欠席届オンライン化は「実現したら便利」というレベルではなく、早急に実現する必要があります。現状の仕組みのままでは、例えば「濃厚接触者になったため、学校を欠席します」と書いた連絡帳を誰かが届ける、というようなことにもなり兼ねません。
そこで伺います。
Q.小中学校での欠席届オンライン化について、教育委員会の取り組み状況を伺います。
各学校に任されている部分が大きいとしても、実施されているか、教育委員会として強く推進して頂きたいと考えます。
そこで伺います。
Q.各学校で欠席届オンライン化が行われているか、今後どのようにフォローアップしていくのか?方針を伺います。
次にオンラインでの保護者会開催の可能性について伺います。
昨年4月の一斉休校から始まったコロナ禍の中、子どもたちは学校や保育園・幼稚園、あいキッズなどで多くの制約を受けて生活してきました。先生方にとっても経験のない状況の中、現場で対応に当たってくださる教職員や保育士の皆様には感謝の思いです。保護者も、感染への不安と子どもたちが様々な経験をする機会について、それぞれが悩みながら今も過ごしています。
ある小学5年生のお子さんを持つ保護者の方は、小学4年生の1年、保護者会がなく担任の先生の顔がわからないまま過ごしました。年度末の2月、体育館で窓を全開にして開催された保護者会で、先生の「初めまして」という挨拶を聞き、驚きを感じると共に、その日まで不安だった気持ちを振り返ったと話していました。
また別の小学校のics、コミュニティスクール委員として参加する保護者の方にお話を伺うと、この1年、学校への、特に保護者からのクレームが増えたそうです。コロナ禍に誰もが不安といらだちを感じることに加えて、保護者にとって学校や先生の顔が見えないことは、いわゆる「クレーム」としてぶつけるようなコミュニケーションを産んでしまうのではないでしょうか?
子どもたちにはGIGAスクール構想で、一人一台のタブレットが配布されました。今後学校と家庭をオンラインでつないだ授業の展開も期待されます。
そこで、伺います。
Q.子どもたちに配布された一人一台のタブレットを使って、今後オンラインでの保護者会を開催できないか検討すべきと考えます。保護者会をタブレットで開催することは、保護者が今後子どもたちが使うタブレットとオンライン教育を体験することにもなります。区教育委員会の見解を伺います。

以上で私の一般質問を終わります。