2019年12月17日

【板橋区の文化と子育て +1】#2 文化ホールについて

昨日は今年最後の本会議。自分にとって大切な2点、文化と子育てについて意見を述べる討論で登壇しました。詳しくレポートします。

以下、長いですが
ときわ台に小規模で音響の良い文化ホール建設の検討を求める陳情に賛成(委員会決定「不採択」に反対)する討論です。
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<陳情第66号 討論>【反対】

ただいまから、市民クラブを代表し、
陳情第66号「ときわ台公園 中央図書館 跡地に 音楽ホール建設」の検討を 求める陳情に対する 委員会決定「不採択」に「反対」の立場から討論を行ないます。

本陳情は、ときわ台公園 中央図書館 跡地での 音楽ホール建設の 検討を求めるものです。
陳情書の中では、区内に音響の良い小規模の音楽ホールがないこと、そうした 50名から100名規模の ホールへの 需要が高まっていること、そしてこの提案が 文化の街 板橋の発展に 多大な影響を与え、若手演奏家を 育成することが 将来への期待を込めて書かれており、379名の署名が添付されています。

板橋区は、区政のバイブルとも言える『板橋区基本計画2025』の中で 10年後のあるべき将来像として「未来を はぐくむ 緑と 文化の かがやく まち “板橋”」 を掲げており、それを 実現するために 日々 分野ごとに 施策を進めていることと思います。

しかし 肝心の、文化が輝く 板橋 に向けては 具体的な施策が少なく、他区と比較しても 水をあけられている と言って過言ではない のではないでしょうか?
中央図書館 跡地に 文化ホール建設の「検討」を求める本陳情を 機に、特に音楽と文化ホールの分野について、他の 自治体の事例も 参考にしながら 考えてみます。

文化ホールについての 自治体政策 の歴史を 紐解くと、1980〜1990年代 バブル期に 文化ホール建設ラッシュがありました。
それらは バブル崩壊後、採算性が合わない 赤字施設が 続出したり、設備があるものの 中身が空の状態が続く 「ハコモノ行政」として批判を受けました。

しかし今年11月にお隣・豊島区では、旧区役所の 跡地に 複合型ホール「ハレザ」がオープン、追って池袋西口公園と東京芸術劇場周辺が「グローバリング」としてリニューアルし、それらを拠点に 「国際アートカルチャー都市」として 発信すると区長が述べています。
日経新聞によれば、 文化ホールが にぎわい創出の核として再評価されつつあり、各地で 建設されている と書かれています。

「ハコモノ」として 赤字行政の典型として 捉えられたのも 今は昔、岩手県紫波町の「オガール」に代表される、補助金に頼らず建設費も ランニングコストも 公民連携で行う例や民間企業によるネーミングライツなど持続可能な様々なモデルが誕生しています。

文化行政の専門家・中川幾郎氏は、自治体 文化政策は、予算にゆとりができたから、あるいは「心のゆとり」として行う旧来の視点から、 市民一人一人が 文化を享受する権利「社会権的文化権」の視点に立って パラダイム 転換をすべきと述べています。

「未来を はぐくむ 緑と 文化の かがやく まち “板橋”」を実現するために、これまでやっている 事業を踏襲する文化行政ではなく、まちづくりや 教育、福祉とも 連動した 主体的な「文化政策」が 基礎自治体にこそ 求められていると言えます。

その中で、区が示す 文化を特色とした ときわ台地区のエリア マネジメントとも 合致する 音楽ホールの建設を、一度 真剣に 検討すべきではないでしょうか?

板橋区には、海外等でも活躍する音楽家や劇団、ダンスの専門家も在住しています。
海外でも活躍し 今は後進の育成にあたる ベテランバイオリニスト、現在は 海外を拠点に活躍する 板橋出身の若手クラシックピアニスト、国費留学をした経験も持ち 自身のカンパニーも持つ コンテンポラリーダンサー、大物ミュージシャンとも共演する 新進気鋭のR&Bシンガー、音楽教室をしながら 作曲や演奏活動もする JAZZミュージシャンなど、板橋区に住みながら 音楽活動をする方も 多く います。

芸術家にとって、東京で 活動を継続することは、経済的にも、制作や練習や発表の場の確保についても 厳しいのが現実です。

「未来を はぐくむ 緑と 文化の かがやく まち “板橋”」の実現を目指して、実のある 文化政策と そこに向けた 具体的な検討を求めて、陳情第66号の 委員会決定「不採択」に【反対】の意を表し、私の討論を終わります。

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