板橋区長候補 南雲由子板橋区長候補 南雲由子

2016年04月14日

「18歳が18歳選挙権について本音を語る」イベント【ゲスト・真山勇一参議院議員】

3/19、参議院議員・真山勇一さん(元日テレニュースキャスター)をゲストに、学生インターン(2〜3月、大学1年生女子1名)と企画してイベントを開催しました。当日15名の参加者(内2名が19歳、21歳)のほか、事前にメールで高校生〜25歳以下の方にアンケートを実施(34名から回答)しました。第一部では「18歳が18歳選挙権について本音で」語った内容を参加者で整理し、第二部で真山議員に寄せられた質問にお答え頂きました。若い世代の政治参加を進めるため、今後も取り組んでいきたいと思います。
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【第一部:‘18歳’からこんな本音が寄せられました】※末尾に、アンケート全文掲載
Q1.「選挙」って聞いて感じることは?
A1.「そもそもあまり興味がない」(16歳、女性)/「「僅差」が1000票という、それなのに私が行く必要があるのか。」(16歳、女性)/「今まで関心が無かったけどこのままじゃダメだとも思う。」(19歳、女性)/「選挙に使うあの折ってもパッと開く紙が凄いと思う」(16歳、女性)ほか
 
真山議員のコメント:選挙=関心がないというのは同感。政治がみなさんの生活に直接関係がなくて、これまでの投票率の年齢別を見ると、高齢になるにつれて投票率が高く、若い人は5人に1人か4人に1人しか投票に行っていない。そうすると若い人の政策が反映されにくい。それは政治に関心を持ってもらえていない、政治がとっつきにくいということの証明で、これをなんとか改善しなければいけない。「投票に行きましょう」と言うだけでなく、政治の仕組みや政治に関わっている私たちが努力をしなければいけないと思う。
 
Q2.「政治」ってそもそも何のためにあると思うか?
A2.「「国民のため。」(16歳、女性)/「市民のため。政治家が市民のために動く、という事ではなく市民が市民のために動くという事。」(22歳、男性)/「安倍さーん」(16歳、女性)/「治安維持」(16歳、女性)ほか
 
真山議員のコメント:まさにみなさんの言う通りで、まず国民のため、国民の生活のため。でも矛盾するように、関心がないにつながるところが問題。私が政治に飛び込んだのもそのためで、一人の人間として、命を大切にした政治が大切だと思う。しかし今の政治は安倍さんのため、という面もあると私は思う。少し景気は良くなったが、実感がない。
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【第二部:Q3:国会議員・真山勇一さんへ質問?】
 
南雲:
今回「18歳選挙権」にテーマを絞って、若い人が政治に参加してみようと思って、何かがわからなくて参加できないということもあるのかなと思って、今回このイベントを企画しました。いくつか真山議員への質問を頂いているので、あまりにきつい言い方だったりもするが、真山議員にそれにお答え頂くという形で進めたいと思います。
活動内容について「普段はどのような仕事をしているんですか?」という質問がきているが、議会がある日とない日ではそれぞれどのような感じですか?
 
真山:
今、通常国会が開かれています。国会は3種類あって「通常国会」「特別国会」「臨時国会」がある。通常国会とは、予算を審議して決める国会です。今年は1月から始まって、2016年予算を審議している。もう間も無く参議院で審議が終わると成立する。そうすると4月から執行されて、国の様々な政策が実行され、地方のみなさんへの住民サービスもそこで始まっていく。それが通常国会です。これは150日と決められています。単純に言うと5ヶ月くらい。今回は1月4日からですよね。なぜかと言うと、3つある国会のうち、安倍さんが臨時国会を開かなかったから。それをやっておけばお正月からやる必要もないんですけど、去年臨時国会をやらなかったために、6月1日まで今回の通常国会はあります。で、その国会が終わると7月の参議院選挙と。通常国会は審議が終わらなかったら延長できるんですよね。それで成立させることのできなかった法律をいろいろ審議するんですけど、たぶん今年は参議院選挙もあるので6月1日に通常国会終わってすぐ選挙に入ります。それから「臨時国会」というのがあります。それから、「特別国会」というのは衆議院が解散して、新しい総理大臣をもう一度選んで内閣を新しくするときに開くものです。国会の開会中は、私たちはほとんどいわゆる拘束をされてしまうんですね。議会があるときは、国会議員は必ず出席しなくてはいけない。ですから国会開会中は、必ず永田町の国会議事堂の中か、その裏側に「議員会館」という会館があって、国会が開かれていないときや休憩中は議員会館で待機をしています。あとは通常国会150日と臨時国会以外で何ヶ月かは何もない時があるんですが、国会議員はその時何しているんだろうと言うと、その時は地元へ行って、地元を回って次に選挙があった時にきちんと当選できるように普段から有権者の人にお願いをしていく、ということをしています。国会の開会中でも議員によっては地元へ帰って、自分が国会の中でいかに活躍をしているかとか、予算委員会で安倍総理にこんな質問をしたとかを、地元の有権者の人に伝えるために帰ります。ですからよく言われている言葉で「金帰火来(きんきからい)」という言葉があって、国会議員の生活を一番表していると思うんです。つまり、金曜日に地元に帰る、というのは国会の仕事が終わって金曜日の夕方に飛行機とか新幹線で地元へ帰ると。そして土日に地元の有権者の人と、今日私がみなさんとお会いしているみたいな支援者の集会を開いて、実は私が国会でこういうことをやっています、といういわゆる国会の報告をやる。月曜日もそういう仕事を続けて、火曜日になるとまた国会の委員会が始まりますので国会へ戻る。これが国会議員の一週間の生活を表しているんじゃないかと思います。
 
南雲:選挙や議席に関する質問をいくつか頂いています。「国会議員数を減らすことはそんなに怖いですか?」「若い国会議員がなぜ選ばれにくいのか」「国会議員数削減、並びにお給料削減を求む!」このあたりはいかがでしょうか?
真山:
国会議員の給料が高すぎるとか、人数が多すぎるとかよく言われていますよね。私も、数も減らして、お給料ももう少しカットしてもいいんじゃないかなと思っています。やはり国会議員というのはみなさんの税金で給料をもらうということで、これが民間の会社とちがうところですね。民間の会社は会社のために働いて、儲けがあって、その儲けを社員で分け合うというのが給与なわけです。国会議員というのはそういうのではなくて、自分たちで生産しているわけではないですね。国民のみなさんから納めて頂いた税金の中から給与をもらうという形なので、やっぱりそれなりの人数と、金額的にもまぁこのくらいが妥当なんじゃないかというのは、それぞれ考え方があると思います。私個人的に言うと、「選挙に落ちることが怖くないか?」っていう質問がありましたけれど、たぶん国会議員はそれで生活している人が多いと思うんですね。自民党なんかはかなりお金持ちの国会議員さんもいますが、それは別にして議員といえどそれを仕事にしている人がいると思いますので、やっぱり「落ちたら困るな」ということがあるので、議員定数がなかなか削減できないということがあります。今、議員定数の削減とか給与を減らすとかは国会じゃなくちゃ決められないんですね。これが困ったことに、自分たちのことを自分たちが決めるっていうのが、一番できないことだと思うんですよね。増やすとか待遇をよくするとかなら、みんな賛成すると思いますけれど、減らす、じゃあ誰がやめるの?お給料を減らす、じゃあいくらぐらい減らすんだろうか?ってみなさんそれぞれ違うと思うので、できれば減らしたくないっていう人もいるでしょうから。だから自分たちで定員を減らしたり、給与を減らしたりっていうことは難しいことなので、私は定員減らす給与減らすっていうのは、議員じゃなくて何か別な第三者機関を作らないとなかなか決められないことではないかと思っています。今の仕組みの中で、国会議員が多すぎる、給与が高すぎるっていう質問が委員回の中で安倍総理にぶつけられると、安倍さんが答えるのは「そう思うなら議員のみなさんがよく議論してそうしてください」っていう答えを言っていますけど、その通りなんですね。安倍さんにいくら言っても安倍さんが下げることはできない。それは国会がきちっと法律を作って、法律に基づいてやらなくちゃならなくて、そういう意味で国会は非常に重要なんですね。国の基本になる法律をつくるということがあって、法律ができないかぎりはできない。と、議員が自分で自分のことを決めるっているのは誰でもできないと思うんですよね。難しいと思います。だから議員定数とか給料とかっていうのはやはり別な第三者機関みたいなものを作らなきゃいけないんじゃないか、という声が出ているんですけど、それもじゃあ作ろうというところになかなか行かない。それがよく、(一票の)格差が大きすぎて、地域によって都会は議員の数が少ないし、田舎は有権者が少ない割に議員の数が多すぎるということが起きていて、その定数是正がうまくいかないのもそのためです。議員が議員のことを決めようといっても絶対に決められない。これは当たり前で、これを変えていかないといけないと思っています。
 
南雲:「税金が高い」「税金の無駄遣いをどうにかしてほしい」という質問がいくつか来ています。ちょっと大きな、ふわっとした質問になっちゃいますけど…
 
真山:
そうですね。日本のシステムというのは、三権分立になっているわけですよね。国会が「立法」っていう法律を作る機関で、内閣とか大臣とかが「行政」と呼ばれていて、決められた法律に基づいて政治をやっていく。あともう一つはその作った法律で、その法律がきちんと守られているかを運用していくところが「司法」という、裁判所ですね。この3つに分かれているわけで、結局、予算がきちっと使われているかっていうのをチェックするのが国会の機能なわけです。法律が決められて、その決められた通りに、予算って法律に基づいて使われるんですよね。ただやたらどこにいくらあげるよっていうことじゃなくて、法律に基づいて配分をされる。で、その配分に基づいて使うのが行政の役目であると。ですから、税金が高すぎる、とか無駄遣いが多すぎる、と皆さんが感じているとしたら、それはいわゆる行政のところでそういうのがあるんじゃないかということですね。よく言われている、今みなさんおっしゃったように、国会議員の給料が多すぎるんじゃないか、もっと安くして節約できるんじゃないか、ということもあるし、いろんなことをやる行政の中でよく槍玉に挙げられるのは公共事業ですよね。無駄な公共事業が多いっていうことが言われます。道路を作ったり、新幹線を作ったりが本当にいるのかどうか。県庁所在地全てに空港を作ろうなんていうのもありましたよね。それぞれの県に空港なんて本当に必要なんですか、ということを考えてみると無駄な公共事業かもしれない。そういうことを行政がやってしまうので、それをやらせないようにするのが国会の役割で、国会の中でチェックしていかないと、無駄遣いが出てしまうということが言えると思います。それから無駄遣いが出そうなところというのは、独立行政法人。一般的に言って、お役人さんは頭がいい方が多いということと、国のこと国民のことを考えている人もいますが仲間同士の保身、かばい合うっていうそういう傾向もすごく強いんですね。そのために独立行政法人といって、天下りができる、民間の会社でいえば、親会社と子会社みたいな関係です。親会社でみなさん偉くなって幹部クラスになってくると、課長さんは同期のうちから多分2人くらいしかなれないし、その上の部長さんはその二人のうちどちらかしかなれないし、その上の取締役は一握りの人しかなれないのと同じように、役人もそういうピラミッドがあるわけですよね。役所に就職して何年か経験を積んでいくうちに、課長になり部長になり、役人の場合一番偉いのは事務次官と呼ばれる人が一番偉い。例えば財務省なら財務次官っていうのが、官僚の中では一番偉いんです。そこになれる人は一人、しかも一回そこに就いたら何年間かいるわけですから人数が余っちゃう。そうするとお役人はどうするかっていうと、余った人たちのためのポストを、官庁じゃなくて、官庁の下にぶら下がっている独立行政法人に行かせる「天下り」と呼ばれることが起きるわけです。幹部コースに外れちゃった人はそういうふうに、会社でいえば子会社の重役になったり子会社の社長になったり。民間の会社だったら、働いてそれぞれ利益を出しているわけですから、いくら子会社作ろうと問題はないですけど、役人の場合、国民の税金でやっているから、勝手に自分たちの身を守るために、いわゆる子会社を作ってそこへ自分たちの仲間をどんどん送り出すっていうことが本当にいいのかどうかっていうことがあると思います。民主党政権が事業仕分けっていうのをやりましたけれど、いわゆる天下り先の独立行政法人が今190くらいあるんですかね。すごいんですよね、あっという間に増えたんですよ。昔からそんなに多かったわけではなくて、戦後間もなくは独立行政法人っていうのはそんなになかったんですけど、役人がどんどん増えて省内の中で溜まってしまうとそういう人を出すということで。独立行政法人の難しいところっていうのは、必要だから作ったんじゃなくて、人が余っちゃったからその人達を送り込むために作るっていう、そういうことが非常に多くあります。ですから私たち野党の立場としては、今でも「新しい仕事ができたから独立行政法人作ります、その独立行政法人の職員の数は50人です」っていうですけど、一体何のために作ったものかとか、誰が行くんだっていうことをきちんと知らないと、財務省だったら財務省関係の独立行政法人をいっぱい作る。自分たちの仲間を救済するために、そこに送り込むっていうのをやってます。ですから私たち野党は「天下り先」っていうのを問題にしている。無駄遣いの典型的なものであるっていうことで、徹底的にチェックをするということをやっています。もちろん必要な法人もあります。そういうところは認めてもいいんですけど、そうじゃないところは、徹底的に無駄をカットしていくということをやっていかなくちゃいけない。
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南雲:
戦争について。「戦争反対、ただ日本の威厳は守ってほしい(19歳女性)」「戦争はやめてほしい(19歳女性)」「尖閣諸島を取り返してください(16歳女性)」というような質問が来ています。戦争に関すること、安保に関することで真山議員のお考えを伺いたいと思います。
 
真山:
安保の考えは難しいと思う。今日お集まりの方の中でも、もしかすると反対ばっかりではなくて、賛成の方もいらっしゃると思います。安保の問題とか原発の問題は一番みなさんの考えがそれぞれ違うので、こうだというのがなかなか難しいと思うんですが、それはある程度、時の政権、今であれば安倍さん、私たち国民が安倍さんを選んだんだったら、安倍さんがやってることを認めていかなきゃいけないっていうことがひとつありますし、その一方で安倍さんがあまりに好き勝手なままでやらせちゃ困る、そうじゃない意見もあるから、聞く耳を持って政治をやっていってくれなきゃ困る、という意見があると思います。私が安保についてどう思うか、安倍さんのやり方に今どう思うかと言われると、私は野党という立場におります。なんで野党という立場にいるかというと、やっぱり今の政府のやり方については、そのまま賛成することはできない。もう少し別のやり方もあるんじゃないかと考えているので野党という立場におります。ですから今日お集まりのみなさんの中には、安保がないと日本がこの国際情勢の中で、北朝鮮のミサイルやテロに対して、国を守るっていうことはやっていかなくちゃいけないし、自衛隊だってもう軍隊だから、そういう意味ではちゃんと軍隊と認めてやはり国の守りっていうのをちゃんとしていかなきゃいけないんだ、そうしないと尖閣だって取り戻せないんだっていう方もいらっしゃると思うんです。私も国は守らなくちゃいけないということだと思います。ただ一つだけ、今の安倍さんのやり方で私が大きく反対する理由は、憲法違反の法律だ、というその一点です。本当に国を守るために安保法制を作らなくちゃいけないし、安保条約をきちんと結んでいかないといけなし、自衛隊もどういう役割を果たすべきかということを決めていくということなら、あくまでもやはり今の憲法の範囲でやらないと、それはとんでもないことになっていっちゃうんじゃないかと思うんですね。国の法律がいっぱいあるんです、たくさんの法律が。そのたくさんある法律のおおもとになるのが憲法なんですよね。だから憲法に違反することをやってしまうっていうことは、その他にいっぱいある法律もどうするんだということになってしまうと思うんです。これは少し難しい言葉かもしれませんが「立憲政治」ということを言われますね。日本の私たち国民のルールっていうのは憲法を守ることから始まるわけですね。その憲法を守らなかったら、他の法律も守られないわけです。例えは悪いですけど、最近はないけど、一家でお父さんがいろいろ決めたりしますよね。例えば夕飯は家族揃ってみんなで食べようとか。スマホでゲームするのは1日1時間だけとか、決めますよね。そういう風にお父さんが決めることが憲法だと思うんです。そのお父さんが決めた細かい内容が法律なんです。だけどお父さんが自分で決めたことを守らなかったらその家族の中でいくらルール決めたってルールの意味がないじゃないですか。それが立憲政治っていうもので。今の時代は違いますよ、お父さんが権限を持って家庭のルールを全て決められませんけど、一つのたとえ話ですけど、ある基本になる人が肝心のルールを破っちゃったら、いくら決めたって家族の人は、お父さんがルール破ってるんだから僕たちがルール守る必要ないよ、ってなっちゃう。そうなったら国はめちゃくちゃになっちゃうと私は思うんですね。だから今憲法がある以上は、憲法は守ってもらわなくちゃいけない。で、憲法がどうしても時代と合わないところが出てきてるんだったら、どこが合わないんだろうか。合わないならば、どういうふうに直せばいいんだろうか、っていう論議をちゃんとしていかなくちゃいけないと思うんです。それをやって憲法変えるっていうことは、私は反対していません。むしろそれは柔軟に考えてやっていくべきじゃないかと思います。今の憲法のままでいうと、自衛隊ははっきり言うと存在が憲法違反なんですよね。軍隊を持たないって言っているけど、実態は軍隊だし、そういう風に現実にそぐわないところはこれから憲法を変えていかなきゃいけないのかなっていう思いもします。それから今の憲法だったら、集団的自衛権と言って、他の国と一緒になって自衛隊が武器を使うなんていうことは絶対に出来ないわけですから、それが出来ない今の憲法でそういうことをやるんだったら個別的自衛権ということで、つまり日本が自分の国を守るためならやってもいいよという法律を作っていくのが常識的なやり方で、憲法に違反する集団的自衛権っていうのを与えるような法律を作るっていうのはおかしいんじゃないかと私は思っています。私は「戦争法案」とかそこまで極端には考えていないんですけども、これから日本の状況を考えたらどういうふうにしていったらいいかっていうことは国民的な論議をしていかなくちゃいけないと思っています。ただその一方で今、安倍さんはそういう論議をしないままで、自分で「俺がルールだ」という感じで憲法さえ破っていろいろな法律を作っているということが問題かなと思います。一強自民、という安倍さんの力がものすごく強くなっている状態です。政治である以上、数が力だから、安倍さんがやりたいことやれるわけですよ。その数を持っているんだから、それは仕方のないことである。それを止めさせるためには、選挙で私たちが「安倍さん、君はちょっとやりすぎだよ」ということを選挙で示していかないとダメじゃないかなと思います。ですからみなさんの質問の中に今日も出てたかと思うのは、国会審議でも時間つぶしで無駄なことやっているし、何やっているかわかんないっていう、そういうご意見もあると思うんですけど、そうだと思います。国会の中でいくら、安倍さんがやっていることがけしからんということで安倍さんを責めるとしても、それで安倍さんのやり方が変わるというわけにはなかなかいかないと思うんですね。そうすると国会の審議も無駄なものになってしまう。やっぱり本当に今の政治を変えていくっていうことを考えたら選挙が大事で、もっと言うとこの夏の参議院選挙じゃなくて衆議院選挙ですよね。衆議院選挙が国を変えていく大きな力になるので、安倍さんが突っ走って何でもかんでもやらないようにしていくということは必要だと思いますし、そのために選挙って大事なんだなと言えると思います。
 
南雲:
質問の中ですごくたくさん出てきているのが、政治に対する不信感だとか、そういう意見が多いんですけど、政局のことを伺います。「野党与党でお互いのやることにケチをつけているような気がします(16歳女性)」「政治のニュースで政局が放送される。政治とは政局なのか。政局がないと政治は成り立たないのか。政党がなくてはならない理由とは何か(22歳男性)」「大臣の不祥事に対して他にするべきことがあるのに、という批判の声が野党から上がっているとよく聞きますが、私には今回の民主党と維新の党の合流が党名でもめていることも同じことのように感じられて仕方がありません。これに対してどうお考えですか?(21歳女性)」という質問だったんですが、どうお考えですか?というようなお答えでもいいんですが、私があえて真山議員なので伺いたいのは、そういうニュースばかりが取り沙汰されるっていうのがあるかなと思うんですが、なんでそればっかりになっちゃうんでしょうか?
真山:
なんでそればっかりになっちゃうんでしょうね。私もきっと明確な回答がなかなか無いんですけども、それが私がさっき申し上げたように、やっていることをどうなんだって追求していくわけだけど、国民の目から見ると上辺だけの、あるいはつまらないことをごちゃごちゃ言っているだけでもっと本質は違うんじゃないかと思われると思うんですよね。それがないようにどうしたら変えられるかっていうと、それは選挙が大事になるのかなって思うんですけれども。
 
南雲:実際に国会で審議されていることっていうのは、本当に中身の話とかもされているわけですよね。
 
真山:そうですね。
 
南雲:それがテレビとかニュースで見ている限りだと、党がどうだとかくっついたとか離れたとかということばっかりが、イメージとしてあるというのは率直にそうだなと思うんです。
 
真山:
そういうイメージがありますね。でも実際には、いわゆるまともなこともやっているんですけども、どうなんだろうな。報道の仕方もちょっとあると思うんですね。やっぱりそういう騒ぎになっているところとか、対立しているところとか、誰かが失敗したとか何かとんでもない発言をしたとかいうことの方がニュースで大きく取り上げられてしまうっていうことはあると思うんですよ。いつもは普通に審議っていうのをやっていると思うんです、必要なことをね。だけど時々不規則的にそういういろんなことが起きちゃうわけですね。問題発言があったり、国会の審議の最中に居眠りしてたりとかそういうものがどんどん取り上げられて、そういうことの方が大きく報道されるということによって、みなさんの印象が、肝心なことやらないでつまらないことで時間食っているなというふうになるんじゃないかと思っています。今回私達の党のことで言えば、なんで党の名前なんかでグズグズもめてるんだという印象をお持ちだと思うんですよ。もちろん私たちは名前をつけるチームと、政策を詰めるチームと、いろいろ分けてあるんです。政策を詰めるチームっていうのもちゃんとあるんです。そこもやっているんですが、やはり新聞とかテレビが取り上げるのは、名前をどうするこうするの方が面白いんで、どうしてもそっちに興味が行ってしまう。そうすると、そのことが大きく取り上げられてしまって、肝心の政策をいろいろやっていて、きちんとまとまった時に発表もしているんですね。でもそれより名前の方がわかりやすいし、面白い。読者の人が興味があるとたぶん思っているんですね。だから、そういうニュースが大きくなってしまうということがあると思います。だから、これは難しいんですけど、みなさんには新聞とかテレビとかっていうニュースを聞いてもらうのと同時に、それ以外にも伝えられていることがあって、目立つことばっかりじゃなくて小さな記事でも大事なことがあるので、そういうことも読んでもらえたらなと思います。ただ残念ですけど、何ていうんだろうな、政策を決めることよりも名前どっちにするっていうほうがわかりやすい。私たちもそうです、いろんなところに行ってこうやって話をしますと、名前どっちになったんだっていうことのほうが先で、どういう政策になったんだって実を言うとあまり聞かれないんですよね。そういうもんじゃないかなっていう気がしてます。だけども、大事なのは政策だと思いますので、今名前が決まった後、夏の参議院選挙に向けて、民進党っていう党が安倍政権と対峙していくためにどういうことをやるのかっていうことはきちんと決めて発表していくと思います。
<この後、会場から質疑応答>
 
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【18歳からこんな本音が寄せられました】アンケート回答全文
Q1.「選挙」って聞いて感じることは?
Q2.「政治」ってそもそも何のためにあると思うか?
Q3.国会議員(参議院議員・真山勇一さん)に質問、聞きたいこと?
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Q1.「選挙」って聞いて感じることは?
 
A1.「私には関係のない話だ。」(16歳、女性)/「20歳以上だ今のところ。」(16歳、女性)/「選挙に使うあの折ってもパッと開く紙が凄いと思う」(16歳、女性)/「誰に入れたらいいかわからない。」(16歳、女性)/「議員が建前だけいっててただの人気取りに感じる」(16歳、女性)/「そろそろ自分が選挙に参加するっていうのがなんか不安」(16歳、女性)/「16歳の私には関係ない。」(16歳、女性)/「投票率の低さが問題になっているが、果たして、私1人が参加したところでどのくらい率が上がるのか正直気になる。」(16歳、女性)/「「僅差」が1000票という、それなのに私が行く必要があるのか。」(16歳、女性)/「不正が大きい」(16歳、女性)/「一票の格差の問題の早期解決を望む」(16歳、女性)/「かたくるしい」(16歳、女性)/「正直、興味がない」(16歳、女性)/「自分が入れたところで何が変わるのか?」(16歳、女性)/「よくわからないけどどんどん日本が悪い方に変わって言ってる気がして怖い」(16歳、女性)/「ありきたりかもしれないけど、自分の意見がちゃんと通ってるのか実感できない。」(16歳、女性)/「たのしそう たのしみ」(16歳、女性)/「固い」(16歳、女性)/「具体的にどうすれば有効活用できるのか分からない」(16歳、女性)/「議員がその前だけ挨拶してる」(16歳、女性)/「裏で賄賂とかありそう」(16歳、女性)/「難しい、責任重大な感じがして、とっつきにくい感じがします。」(16歳、女性)/「人に簡単に相談できないし、、、」(16歳、女性)/「誰がどのような政策や政治を目指しているか、重点を置いているか、という比較が私(私達の年代?)には殆どわからない。」(16歳、女性)/「めんどくさいし誰選んでも同じ。」(19歳、女性)/「誰にも期待できない。」(19歳、女性)/「あんまり政策についてとかテレビで見ないからポスターとか知名度で投票しそう。」(19歳、女性)/「正直面倒くさい。国民の代表を決めるわけだから大切なのはわかるけど、期待に答えない議員が多いから誰でもいいと思うし別に行かなくていいと思う。」(19歳、女性)/「今まで関心が無かったけどこのままじゃダメだとも思う。」(19歳、女性)/「自分の1票にあまり影響がなさそう。」(19歳、女性)/「関心がない。選挙に出る人についてよく知らない。投票権があったら投票するべきだと思うけど実際自分が行くかわからない。」(19歳、女性)/「身近に感じない、誰に投票したらいいかよくわからない、もっと投票しやすければ参加しやすい(ネットとか投票場所増やすとか)、若者には参加しづらい」(16歳、女性)/「投票率が低いとはよく聞くが、まだ自分達には関係のない話だ」(16歳、女性)/「自分が一票入れたところで別に何も変わらないだろう」(16歳、女性)/「政治のことはいまいちよく分からないので、どの政治家に票を入れるべきか分からないの」(16歳、女性)/「そもそもあまり興味がない…」(16歳、女性)/「年齢によって、選挙に対する気持ちが変わってきたように思います。小さい頃両親が選挙に行く際についていっていましたが、紙に名前を書いて小さな箱に投票していく様子は、あのときの私にとってまさに大人だけの特権のようで、すごくうらやましくもあり、憧れの対象でもありました。しかし、大学生になるまでに、学校での授業だけでなく、マスメディアの影響もあるとは思いますが、1つの政策を決めるにも色々な組織や利権が関わっていること、だからこそ、そう簡単に政治は変わらないということ、変われないということも知りました。その事実が、多くの若者の中で、「選挙に言ってもどうせ..」という感情を生んでしまっているのだと思います。」(21歳、女性)/「しかし、私の中で1つだけ変わらない意見として、選挙に行くからこそ、政治に対して文句を言う権利も与えられているのだと感じます。」(21歳、女性)/「・選挙の仕組みについて。公明、共産、それだけでなく自民、民主などどんな風が吹こうとも必ず一定の票を取る政党がある。選挙のというより、就活ではないのか。」(22歳、男性)/「・18歳選挙について。18歳に選挙権が下がり、一部ではシチズンシップ教育に焦点が当たり高校の授業で政治についての教育が行われている。とても面白い事なのだろうが、学校教育が否定されているようでならない。学校の教育で政治を改革するのではなく、もっと根本的な場から政治、選挙についての考えを変える事は出来ないのか。」(22歳、男性)
 
Q2.「政治」ってそもそも何のためにあると思うか?
A2.「本来ならば国民のためであり、国民の生活を豊かにしていくためのものであるべきだと思います。しかし立場が変われば、答え方も変わってくるのも事実だと思います。」(21歳、女性)/「市民のため。政治家が市民のために動く、という事ではなく市民が市民のために動くという事。誰かに任せるのではなく、自分で行動するというのはどういうことか。」(22歳、男性)/「国民の豊かで平等な生活を保つためのもの。また世界と協和するためのもの。」(16歳、女性)/「安倍さーん」(16歳、女性)/「憲法と実生活を繋いでギャップを埋めるためのもの」(16歳、女性)/「国民の平等と安全を保障するため・国民をまとめ国として世界に進出するため。」(16歳、女性)/「国民と国のため」(16歳、女性)/「みんなが住みよい国をつくるため」(16歳、女性)/「貧富の差を縮めるためにある。」(16歳、女性)/「公共の利益のためにある。」(16歳、女性)/「民衆を正しい方向に導くため。」(16歳、女性)/「ある一定の人の利益にするため」(16歳、女性)/「国民主権だから国民全員のため」(16歳、女性)/「ただ、野口英世さんが印刷してある紙をお札として使えるのも日本銀行が信用されてるから。もっと言うと、日本の政治そのものが何処かしらで信用されてるから。つまり、政治は日本国民全員をまとめるためにはまだまだ必要なものだと思う。」(16歳、女性)/「治安維持」(16歳、女性)/「その場しのぎ」(16歳、女性)/「上流階級っぽい人が得する」(16歳、女性)/「国民の意見をまとめる所」(16歳、女性)/「みんなが快適に過ごせるような、生活の要となるものだと思います。だからとても大切で、1人1人が考える必要があると思います。」(16歳、女性)/「公民で習ったような知識で捉えている。」(16歳、女性)/「国民の暮らしがよりよくなるようにあるのかなぁと漠然と捉えているという感じ。」(16歳、女性)/「ただ、対象が国民単位じゃなくて国単位(よりよい国になるように)みたいに見えています。」(16歳、女性)/国民のため。生活をよくするため。(19歳、女性)/「国をより良くするため。」(19歳、女性)/「国を治めるためある。無くてはならないけど、私は向いてないからやって頂けるのは大変ありがたい。でも結果が出ているかと言われると微妙だと思う。」(19歳、女性)/「より良い生活を送るため。」(19歳、女性)/民衆によって選ばれた代表者が国や社会をより良い方向に導くためにある?(19歳、女性)/「国民の生活をよりよくするため」(16歳、女性)/「経済や外交、いろいろな面から国民を守るため」(19歳、女性)
Q3.国会議員(参議院議員・真山勇一さん)に質問、聞きたいこと?
A3.「大臣の不祥事に対して、「国会審議に影響が出る」「他にするべきことがあるのに」という批判の声が野党からあがっているとよく聞きます。ならば、私には今回の民主党と維新が合流に関して党名でもめていることも、同じのように思えてしかたがありません。これに関してどうお考えですか?」(21歳、女性)/「では党名ですらもめているのに、政策で連携していけるのでしょうか?」(21歳、女性)/「政治のニュースで「政局」が放送される。政治とは政局なのか。政局がないと政治が成り立たないのか。政党がなくてはならない理由とは何なのか。」(22歳、男性)/「国会議員になってからプライベートに影響はあったか?」(16歳、女性)/「国民が安心して頼れる国会議員でいてほしい」(16歳、女性)/「不正だけはやめてほしい」(16歳、女性)/「議員の方にもりっぱな方がいることはあったことがあるからしってるけど、たいていの人は信じられないお金か名誉がほしいだけと正直思う。真面目にやってる人がむくわれないのはおかしい」(16歳、女性)/「国会議員数を減らすことはそんなに怖いですか?」(16歳、女性)/「学校の委員会の延長に国会があると思いですか?」(16歳、女性)/「国会は寝る場所ですか?」(16歳、女性)/「無駄な問答をして時間を潰して、本当にあなたを選出してくれた方々(国民)のためになると思いですか?」(16歳、女性)/「国会議員数削減、並びにお給料削減を求む!」(16歳、女性)/「いくら国民が選んだとはいえ、話を聞く限りでは無駄が多すぎるのでなくしてみてはどうか?(人もお金も)」(16歳、女性)/「お年寄りの生活を助けるのもいいけど、将来の大人(今の子供たち)にもっと視点を当ててもいいのでは?」(16歳、女性)/「尖閣諸島を取り返してください」(16歳、女性)/「ぶっちゃけ、国会議員のコスパって良い方なんですか?わりかしブラックなイメージがあるんですけど…」(16歳、女性)/「シンプルに普段はどのような仕事をなさっているのか気になります」(16歳、女性)/「出馬する時に、「落ちたらどうしよう?」とか考えたりはしないのか?」(16歳、女性)/「なぜ若い国会議員に若者が選ばれにくいのか」(16歳、女性)/「野党与党で、お互いすること、なすことにケチをつけてる感じがします。」(16歳、女性)/「本当に国民の代表なのかな、って思ってしまいます、、、(偉そうなこと言ってすみません、、、)」(16歳、女性)/「国会議員の方たちがそれぞれなにを目指して議員をされているのか、詳しく知りたいです。」(16歳、女性)/「意外と国会議員が毎日何をしているか、とかわからないです。不透明というか、知っちゃいけないのかな~という気もしてしまいます。」(16歳、女性)/「最近国会議員や国会の何とも言えないようなニュースを耳にすることが多いので、なんとなくイメージが揺らいでいます。」(16歳、女性)/「税金の無駄遣いをどうにかしてほしい。何が大事かを考えて議論してほしい。」(19歳、女性)/「税金が高い。戦争はやめてほしい。ただ日本の威厳?は保ってほしい。」(19歳、女性)/「国民の声を聞くためにどのような活動をしていますか。」(19歳、女性)/「今後の目標は何ですか?」(19歳、女性)/「もっと中身のある話し合いをしてほしい。」(19歳、女性)/「ニュースを見てると議員のかたたちは足の引っ張りあいをしてるように見えるが協力することはできないのでしょうか。」(19歳、女性)/「政治家として仕事をしていく上で、必要だと思われる覚悟はなんでしょうか?」(16歳、女性)